【トップノート】

清廉でまっすぐな青年、ジョナサン・ジョースターの物語は、爽やかなベルガモットと太陽を思わせるマリーゴールドから始まります。この香りは、彼の育ちの良さと誠実な人柄を映し出し、紳士としての揺るぎない理想を感じさせます。まるでディオと出会う前の穏やかな日々、そして正義を信じる少年のまなざしを思い起こさせる序章です。

【ミドルノート】

運命の歯車が動き出し、数々の試練に立ち向かうジョナサンの姿を表すハートノート。マンダリンの明るいエネルギーと、ローズゼラニウムの華やかで凛とした香りが、戦いの中で見せる優しさと芯の強さを象徴します。タイムとホーリーフのハーバルな深みは、波紋を学び、心身ともに成長していく彼の高潔さと決意を表現。ジョナサンという人間の本質、美しき「勇気」の香りです。

【ラストノート】

戦いの果てに、彼が示す自己犠牲と深い愛を包み込むような、落ち着きと温かみのある香り。サイプレスのウッディで静謐な香りが、彼の揺るがぬ信念と品格を物語り、アンバーの温もりが彼の優しさと慈愛を感じさせます。そしてブルータンジーの幻想的な香りが、彼が迎える静かな終幕と、「真の紳士」としての完成を静かに讃えます。

◆◇◆ 調香師コメント ◆◇◆

正義感あふれる真っ直ぐな性格を表現した、英国紳士らしい暖かな印象の調香です。 漲る波紋のパワーをフレッシュなシトラス調の香りで表現しました。 物語の最後をイメージしたラストでは、サイプレスやブルータンジーが穏やかに香ります。

【トップノート】

香りは、美しき野心と偽りの仮面から始まります。 カルミアのほのかに毒を感じさせる甘さは、一見すると礼儀正しく優雅に見える少年ディオの仮初の魅力を表し、カシスの濃密な果実感が彼の内に渦巻く欲望と嫉妬をにじませます。マリーゴールドのスパイシーで少し苦みのある香りは、実父への憎しみとジョースター家に対する支配への渇望を、じわじわと広げるように漂います。 それは、「悪」の物語の、静かで不穏なプロローグ。

【ミドルノート】

ジンジャーの燃えるような刺激が、彼の爆発的な野心と怒りを表し、ラベンダーの静けさはその裏に潜む冷静で計算高い知略を描きます。ダマスクローズの重厚で妖艶な香りは、彼のカリスマ性と、人々を魅了し翻弄する「悪の華」としての存在を際立たせます。 ミドルノートは、人間を捨て、吸血鬼としての絶対的な力を手に入れたディオの恐ろしくも美しい進化の過程を描いています。

【ラストノート】

時を超え、なお恐れられる存在へと至ったディオを象徴するラスト。シダーウッドとサンダルウッドの重厚な木の香りが、不死の肉体と揺るがぬ支配欲を表現し、アンバーの艶やかさが、彼の優雅で圧倒的な存在感を際立たせます。パチュリの深いアーシーな香りが、彼の根底にある虚無と闇をほのかに漂わせ、香りは永遠に残る余韻として静かに染みわたります。 これは「悪の化身」として完成されたディオの、決して消えぬ残り香。

◆◇◆ 調香師コメント ◆◇◆

カッと燃えるように香るトップが危険な印象を与える、オリエンタル調の調香です。 暖かなイメージのジョナサンとは対極的に、ディオは夜のイメージで妖しさを表現しています。 長く香るシダーウッドが、吸血鬼となり不死の肉体を得たディオの尽きる事のない執念を表現しています。

【トップノート】

一筋縄ではいかない男、ジョセフ・ジョースターの香りは、軽快でトリッキーなトップノートから始まります。レモンとベルガモットのシャープな柑橘が彼の鋭い頭の回転と瞬時の判断力を、パッションフルーツとキウイのトロピカルな甘酸っぱさが、ひょうきんでおちゃらけた一面、そして底抜けの明るさを象徴します。 まるで「お前の次のセリフは──！」と未来を先読みするような、予測不可能な幕開けです。

【ミドルノート】

スターアニスのスパイス感が、思わぬ逆転劇を生み出す彼の戦術と機転を香りで表現。プチグレンのグリーンな爽やかさが、彼の内に秘めた冷静さと優しさを感じさせ、フリージアの柔らかなフローラルが、リサリサやシーザーとの絆、そして仲間を想う温かさを象徴します。 このミドルノートは、「努力」が嫌いな青年が、過酷な修行を通じて1人の「戦士」として成長していく、ジョセフの芯の強さを物語ります。

【ラストノート】

幾多の戦いを乗り越え、柱の男たちとの死闘を経て成熟していくジョセフの姿を、深く、そして静かに語るラストノート。パチュリとベチバーのアーシーでドライな香りが、彼の成長と「誇り高きジョースターの血統」を象徴し、シダーウッドの落ち着いた木の香りが、戦いの果てに見せる大人の余裕と包容力を表します。 香りの終わりには、軽やかな青年が真の英雄へと変わっていく軌跡が、しっかりと刻まれています。

◆◇◆ 調香師コメント ◆◇◆

ジョセフらしい、明るく陽気で抜け目のない性格をイメージした調香です。 キウイやレモン、パッションフルーツが弾けるように香りますが、どっしりと構えるようなウッド系の香料が徐々に香りたち、内に秘めた正義感と機転の良さを表現しています。

【トップノート】

香りはまず、洗練された甘さとフレッシュさを帯びて始まります。シャルドネの気品ある芳醇な香りが、シーザーのイタリア男らしいスタイルを感じさせ、ペアーとレモンの爽やかな甘酸っぱさが、彼の陽気で情熱的な青年らしさを象徴します。初対面では気障に見える彼の立ち振る舞いの裏にある、芯の強さと誠実さが、ほのかに香り立つトップノートに秘められています。

【ミドルノート】

ミドルノートでは、彼の内に秘めた優しさと気高さが徐々に姿を現します。ライラックとアイリスの上品で清潔感のあるフローラルが、祖父ウィル・A・ツェペリの意志を継ぐ誇りと、生真面目な一面を描き出します。サボンの柔らかな石鹸の香りが、彼が放つ清潔感と、ジョセフや仲間たちと過ごす穏やかなひとときを思わせるように漂います。 香りは、彼が「誇り」を胸に戦う姿、そして友情の絆を大切にする青年としての誠実さを表現します。

【ラストノート】

香りの終わりには、戦士としての覚悟と遺された想いが静かに広がります。パチュリの深く落ち着いた香りが、彼の誇り高き精神と命を懸けた覚悟を。バンブーの清涼なウッディノートが、彼の潔さと凛とした美しさを。ムスクの温かくも儚い余韻が、ジョセフに遺した希望と、静かに散った英雄の魂を感じさせます。 それはまるで、陽の光を浴びながら消えていった「シャボンランチャー」の残り香。

◆◇◆ 調香師コメント ◆◇◆

シーザーの代表的な技でもある『シャボンランチャー』にちなんで、清潔感のあるサボン系の調香です。 シャルドネやペアーなどの爽やかな甘さが初対面で見せる気障っぽさを、アイリスの華やかでパウダリーな香りが、本来の彼の責任感の強さと仲間達に見せる友愛の情をイメージしています。

【トップノート】

トップノートは、神秘的で魅惑的な香りから始まります。甘くもほのかな酸味を含むザクロが、リサリサの内に秘めた過去や感情の深さを暗示し、チュベローズの妖艶で官能的な香りが、彼女の美貌とカリスマ性を際立たせます。ピンクペッパーのスパイシーなアクセントが、近づきがたい冷静さと強さを香りに加え、彼女の登場シーンの緊張感や気高さを思わせます。 それはまさに「ただ者ではない女」の幕開け。

【ミドルノート】

ミドルでは、その厳しさの奥にある知性と慈愛がふわりと広がります。プチグレンの爽やかで落ち着いた香りが、波紋の師範としての冷静な判断力と強い意志を表し、フリージアとネロリが、彼女の内に宿るやわらかく清らかな母性を感じさせます。さらに、ダマスクローズとジャスミンの豊潤な香りが、彼女の内面にある女性としての強さ、美しさ、そして深い孤独を静かに語ります。 それは、戦士であり、母であり、一人の女性であるリサリサの真の姿。

【ラストノート】

ラストノートは、時間を経てもなお香り続けるような、穏やかで高貴な余韻。オーキッドの上品で静かな香りが、彼女の品格と揺るぎない信念を映し、ムスクの柔らかい余韻が、かつて愛し守ろうとしたものへの深い情を包み込みます。サンダルウッドの温かみと奥行きのある香りが、すべてを知ったうえでなお毅然と立ち続ける彼女の姿と、その静かな強さを讃えます。 香りの終わりには、戦いを超えた優しさと、心に残る“母の記憶”が静かに漂います。

◆◇◆ 調香師コメント ◆◇◆

甘酸っぱいザクロとオーキッドをベースとした花々が華やかに香る、大人の女性の魅力を表現した調香です。作中の印象的なアイテムでもあるタバコをイメージし、ほんのりとスモーキーなアクセントを加えています。厳しさの中に見せる師、または母としての優しさが、ラストで穏やかに香ります。

貴族の青年ジョナサン・ジョースターは、石仮面によって吸血鬼となった義弟ディオに、「波紋」の力で立ち向かう。
ディオとの死闘の末、壮絶な最期を遂げたジョナサンの死から49年後、1938年のニューヨーク。
ジョナサンの孫であるジョセフ・ジョースターは、仲間のシーザー、師のリサリサと共に、「柱の男」たちと波紋と機転を武器に激闘を繰り広げる事となる。
ジョースター家に受け継がれる運命の物語が、ここから始まる。

NOZ TIMEPIECESで培った技術をもとに、選りすぐりの天然石を使った職人技の光る作品、暖かみのある木製製品、天然精油を贅沢に使用した香り豊かなアロマ製品を中心に、美しさに拘った素敵な作品をお届けします。